ゼスタ奥津さんがメバルを求め、訪れたのは春の愛媛県。瀬戸内エリアといえば干満の差が激しいことで有名。そんな刻一刻と変化する瀬戸内におけるメバリング攻略テクをご紹介!
瀬戸内春メバル攻略動画はこちら!
春の瀬戸内メバルを攻略!
瀬戸内エリアの特徴
瀬戸内海は日本最大の内海で太平洋や日本海と比較して比較的水深が浅く閉鎖性の海域です。そのため遊泳力が高くないメバルにとって生息しやすい環境となっておりメバリングを楽しむのにうってつけな海域と言えます。前述したとおり、干満差が非常に激しく潮汐の状況によってポイントが大きく変わることが多いという特徴があります。そのため機動力が武器であるライトゲームが有利となります。
瀬戸内海は多様な生物が共存する豊かな漁場といえます。
潮通しや常夜灯、有望な地形などメバリングをする上で重要なポイント
メバルは近年アカメバル、クロメバル、シロメバルに分類されることが明らかとなりました。私の経験となりますがアカメバルは岩礁、クロメバルは回遊、シロメバルは砂地や漁港内に多く生息している印象で、種類によって有望なポイントが異なるように感じています。私の住む伊豆半島はアカメバルが主に生息しており、常夜灯の存在以上にボトムの底質が岩礁帯であることを条件としてポイントを選定します。しかし、今回釣行する瀬戸内エリアはクロメバル(釣り人の間では青メバルやブルーバックと呼ばれています)やシロメバルが多く生息しているため、潮の流れやベイトの存在、常夜灯の効き加減などがキーポイントとなります。今回の釣行では、常夜灯周りを狙いつつ、潮通しのいいストラクチャー周りを重点的に狙うことにしました。
藻場エリアがメバル狙いの王道。日中に海の様子を確認しておきます。
夜は常夜灯周りが鉄板です。
釣果やいかに⁉
世間はゴールデンウイーク直前の4月の末。私はXESTAのフィールドアドバイザー堀江氏と共に瀬戸内海エリアへ訪れました。一日を通じて穏やかな陽気の予報でしたが当日は風がややあり肌寒い気候ですが、メバルを釣るうえで風向きによってはベイトが岸際に寄せられる可能性があるため期待が高まります。日が高い内に目ぼしいポイントを観察し、根の位置や潮の流れなどをチェックしておきます。夕方、宿で早めの夕食を摂り夜を待ちます。
多少の風は上手に利用するのが釣りの鉄則です。
常夜灯周りは子メバルの天下
辺りも暗くなり常夜灯が灯り始めたタイミングからポイントに入ります。沖に突き出た堤防の先端付近でメバルらしきライズを発見したためアピタイト45Sで表層付近を探ってみます。ショートバイトはあるものの乗り切らないため、5カウントほどフォールさせてトレースするとメバル特有の小気味よいバイトが訪れます。可愛いサイズであるものの幸先よくメバルをキャッチすることができました。その後も同じサイズは連発しますがサイズアップを求めてポイント移動を行ないます。
その後、移動しラン&ガンスタイルでメバルを探します。私の住む伊豆エリアでは定番のシャローエリアなどを攻めますが、釣れても小型が多く納得の一本が出ません。そこで、クロメバル狙いにシフトし、潮通しのいいポイントに絞りラン&ガンすることにしました。
暴れイワシで快調にヒットするもサイズが出ません。
プラグ(アピタタイト)で狙うもサイズアップに至らず。たまらずポイントを変えることに……。
キーポイントは潮通しのいいストラクチャー周り
何カ所か巡ったあとに、潮通しのいい堤防に沈みテトラが積まれてるポイントを発見します。常夜灯はありませんがメバルらしきライズもしているため期待を込めてテトラ周辺を攻めます。すると一投目からリールを巻く手を止めるような強烈なバイトが出ます。ドラグを出されつつ上がってきたのはグッドコンディションのクロメバルです。このメバルを皮切りに連発劇が始まり、クロメバルの数釣りを堪能できたのでした。
障害物周りをタイトに攻めるとこのサイズがコンスタントにヒットしてくれるようになりました。
カミテールシステム炸裂
クロメバルの数釣りをある程度楽しめたので、次は少しエリアを移動し水深のある堤防へ移動します。シンキングペンシルでは細かくレンジを探るには手間がかかるためジグ単で探ることに。ワームは今年新製品の「暴れイワシ1.75インチ」を装着して細かくレンジを探ります。ジグヘッドは1.5グラムで表層から探ります。するといきなりヒット! 同行しているフィールドアドバイザーの堀江氏も同時ヒットし、ここからメバルの連発劇が始まります。この状況には驚きで、着水直後の巻き出しや一瞬の止めなどさまざまなパターンでバシバシとヒットします。水深のあるエリアでのジグヘッドリグの強さを垣間見ることができました。
カミテールシステムは根掛かり回避能力に長けているだけではなくフッキングしてからのバラシ抑制にも効果てきめんです。
XESTAフィールドアドバイザーの堀江氏も毎度のことながら順調に釣果を叩き出しています。
瀬戸内らしいゲストフィッシュも登場
ラン&ガンのさなか、アピタイト45Sをボトム付近までフォールさせてスローに巻いているとモゾっとしたバイトが出てスイープにアワせると突然首を振って抵抗します。オフショアで馴染みのある引きで水面に上がってきたのは綺麗なマダイでした。メバルであればランカー確定でしたが、このようなゲストフィッシュが釣れるのも瀬戸内ならではですね。
ライトゲームでその場所、その季節でさまざまな魚と楽しむのもいいものです。
最新のタックルでプラグ、ワームなどを駆使したライトゲーム、これからのシーズンもまだまだ楽しめますので、ぜひお近くのフィールドで遊んでみてはいかがでしょうか。
こんなゲストもお披露目。瀬戸内のポテンシャルの高さを感じました。
【ルアー】
アピタイト(XESTA)
今季発売となったアピタイトにシラス、ピンクヘッドイワシ、シルクオレンジ、チャートバナナの4色が追加となりました。前2色はクリア系でシラスやアミ類などを捕食するメバルやアジに効果的。シルクオレンジはゴースト系のパールボディでハクや常夜灯下で威力を発揮します。チャートバナナは定番のチャートカラーですが艶消し塗装となっておりシルエットが際立ち色々なシチュエーションで活躍します。
アピタイトに新色が追加。写真左からピンクヘッドイワシ、チャートバナナ、シルクオレンジ、シラス。
暴れイワシ(XESTA)
このワームはシャッドテールタイプのワームですが、ボディ内部にカミテールと呼ばれる反射するタイプのシートが内蔵されており水中で止めていてもわずかな水流でカミテールがなびき反射してアピールします。このシステムを利用してストップ&ゴーやリーリング中に軽くシェイクを入れてアピールさせることで、シャッドテールだけでは表現しきれなかったアプローチが可能になります。
シャッドテールの波動とカミテールの採用でアピール力があるのが暴れイワシの特徴です。
【タックル】
ブラックスターS65L-T(XESTA)
新シリーズのブラックスターのチューブラータイプのライトプラッギング専用ロッドです。メバルやメッキ、セイゴ、カマスなど海のライトゲームにおけるプラッギングゲームに最適化したブランクスに仕上げてます。一見ハリがあるように感じますが、トレカ®T-1100Gを搭載しており負荷が掛かるとベントカーブの頂点がベリーに移行して独特のトルクを持っています。
ブラックスターS74ML-T(XESTA)
ブラックスターのシリーズの中で最もベーシックなチューブラーモデルです。7フィート4インチのレングスなのでライトゲームのジャンルに限定されず、フィールドや状況を選ばず扱えるオールラウンダーなモデルです。今回はジグ単で使用しましたが、港湾でのチニングやライトなキャロ、小型のメタルジグなどさまざまなルアーで楽しむことができる1本です。
今回の釣行で活躍してくれた2本。左がブラックスターS65L-T “PLUGGING SCRIPT”、右がブラックスターS74ML-T “MULTI SWAP”
IOSリールチューニング
巻き中心の釣りとなった今回は、リールのチューンにも助けられました。内部はIOSファクトリーにてフルチューンを施し、ラインローラーはIOSファクトリーのダイレクト23、ドラグはDシステム、ドラグフェルトは最新のハイドラを装着、ノブはアクリスタⅡを装着しています。巻き感度の向上はこの手の釣りにおいては絶対的なアドバンテージとなり一歩先行く戦略とファイトを展開できます。
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