Sマジック(上)リトルマジック(左下)シャローマジック50(右下)に特徴的な2色「クロッキー」と「レッドグローダブルシャワー」が追加!
今回は山口県の周防大島でのメバルプラッギングをご紹介! アクアウェーブのシャローマジック50・Sマジック・リトルマジックにそれぞれ「クロッキー」と「レッドグローダブルシャワー」の2色が追加。フィールドスタッフの向井龍希さんが、色々なシチュエーションでこれらを使いながらメバプラの心得を解説してくれました!
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激戦区ではあるがメバルの魚影もお墨付きの山口県周防大島。
釣れ筋の2色が追加!
最盛期を迎えた春のメバリング。今回は瀬戸内の典型的な漁港での釣行だ。まずは向井さんにアクアウェーブのシャローマジック50・Sマジック・リトルマジックに追加ラインナップされたカラーについて説明してもらった。
くろっきー
「これはヘッド部がチャート(黄色)、テール部分が黒で、どんなシチュエーションでもシルエットが出るカラーです。常夜灯周りでは黒のシルエットが出て、濁っているとチャートのシルエットが出るというアピール強めのカラーになってます。真ん中がマットのクリアなんですが、これが水に濡れると若干透け感が出て、光が乱反射してバイトマーカーになります。フロントフックに食わせてリアフックに掛かるのがメバルを釣る時の理想なので、そこを狙ったカラーリングです」
くろっきー(Sマジック)のフロントフック(バイトマーカー部分)にバイトしてきたメバル。
レッドグローダブルシャワー
「これはホワイトベースのサーチ用カラーです。いちばんの特徴がグローが入ったヘッド部。ただのグローではなく「レッドグロー」が入っています。これまで僕がメバルを釣ってきて、レッドグローがやけに反応がいい日があったため、ぜひ使いたいと思いラインナップさせてもらったカラーです」
蓄光させるとヘッド部が赤く光ってアピールするレッドグローダブルシャワー(リトルマジック)。
常夜灯と藻場の複合ポイントが有望!
今回の具体的なポイントについて引き続き向井さんに伺った。
「今回の釣り場ですが、暗くなってくるとこの先に常夜灯が効きます。この常夜灯がきれいにまっすぐ沖側にライン状の明暗を作りますが、この左先にうっすら藻が立っているのが見えるでしょう? あそこの明暗と藻場がリンクしてメバルが着くような場所になるのですが、そこをタダ巻きで釣ったり、トゥイッチで誘い出して釣るイメージで攻略していきます」
砂地底に点在する藻場が狙い目だ。
常夜灯と藻場が絡むポイントが超有望!
サーチに最適リトルマジック
まだ完全に暗くなる前だったが、キャストを開始した向井さん。瀬戸内では明るいうちはほとんどヒットしないのが定石とのことだったが、ここで想定外のヒット!
「夕方遊んでいたらきました。まさかすぎてちょっとびっくりです。常夜灯も点いて夕マヅメになってきて、そろそろ始めようかなというところでやり始めたんですが、とりあえずまずはサーチ要員のリトルマジック(レッドグローダブルシャワー/アクアウェーブ)を選びました。これを入れて沖の方からアクションをかけながらチョンチョンとやっていると元気なメバルがきました。ブルーバックですかね? ちっちゃいんですけど、回遊で流れてきたのが釣れました。貴重な最初の1匹なのでよかったです」
引き続き向井さんは、レッドグローを光らせて沖に遠投し、これを潮に馴染ませながら巻いてくる。リトルマジックは小粒でよく飛び、表層をゆっくり攻められるので、サーチにはもってこいのルアーだ。
「いまちょっとアタりましたね。ちっちゃい群れが入ってる? 夕マヅメになって、フルキャストした先の藻場にメバルが 浮いてきたようです。食いが浅くてまだ活性が低めですが、こういう時にはトゥイッチをチョンチョンと入れてあげると反応することがあります。あっ、来ましたね」
狙い通り、トゥイッチを入れた後にまだ活性が低めのメバルをキャッチした向井さん。ちょっとずつメバルの活性が上がってきたようだ。
ここで向井さんはリトルマジックのカラーを【くろっきー】に変更。そろそろいい時間になってきたので、浮いたメバルがいないか探していく。リトルマジックはお尻を振りながら水を押して波動を出し、ターゲットを誘うタイプのルダーだが、これを巻いていると再びバイト!
「ちょっとサイズアップですね。だいぶ日が沈んできて、横のエサ釣り師にもアタリが増えている様子だったのですが、遠くでライズがちょっと見えたんですよ。そこをルアーが通った瞬間にゴンと来てくれました。活性が上がり始めたメバルが入ってきてる印象です」
先程よりもサイズアップした18センチぐらいのメバルを手にした向井さんだったが、想定より反応が悪いのと小型ばかりなので、ここで場所移動することにした。
サーチルアーに最適なリトルマジック。まずはこのルアーで広範囲を探ってメバルを探していこう。
消波ブロックの釣りでは安全対策を万全に!
メバプラ用タックル解説
引き続き向井さんにメバプラ用のタックルバランスについて訊いてみた。
「僕がメバルのプラッギングで使いやすいんじゃないかなって思うタックルセッティングを紹介します。使用するタックルが2種類。まずはこれは6フィート4インチと短めで操作性を重視したロッドにリールはスピニング2500番をセット。操作に特化しているので、ラインはPE0.3号にリーダー1.5号のセッティングです。
もう一つは7フィート6インチと、ちょっと長めのタックル。メバルプラッギングにはこっちが主流なんじゃないかなっていう長さです。遠投性があったり、足場の高いところでは操作がしやすい長さで、こちらもリールは2500番をセットします。瀬戸内でメバルプラッギングをやっているとシーバスやチヌ、マダイも掛かるので、一般的な2000番よりもひと回り大きい2500番で、大きな魚に備えます。ラインシステムはPE0.4号にリーダーが1.75号です。この2種類でメバルプラッギングを楽しんでいます」
干満差の大きい瀬戸内では長短2本のタックルを用意しておくと万全だ。
グローが効くケース
「食いが渋めなので、1匹1匹を大切にしましょうね」という向井さんは、緩めのドラグセッティングで。ラン&ガンしながら幅広くリトルマジックで探っていくと、レッドグローダブルシャワーに小メバルがヒット。小さくてもメバルはプラグに反応がいいのがわかる。
「今日は風が強くていろいろ回ったんですが、風が多少マシな最初の場所に戻ってきました。風はちょっとは落ち着いてできる状況なので、リトルマジックで広範囲を探っていたら、一投目で小型のメバルが反応してくれました。もうちょっとサイズアップできるように探っていきたいと思います」という向井さん。
そのうち潮位が下がってきたので、竿を長いほうに変更した。瀬戸内は干満差が大きいので、足場の高いところでは竿が長くて海にできるだけ近づけられると、ルアーが動きやすくなるのでより遊びやすい。
「アタらないのでレッドグローの特徴である蓄光で光らせてみます。こんな感じで赤く光ってくれますが、これがメバルに効くことがあるんです!」という向井さんは、次の一投で狙い通りにメバルをキャッチ!
「ちょっとしたことなんですけどね。こういうので変わったりしますから。ともあれ、渋いながらもレッドグローが効いたのかもしれないですね。距離でいうと20メーターちょっとぐらいの明暗の境に藻場があるのですが、そこでレッドグローで目立たせてバイトを誘発させる釣り方をしました。
反応がないときはトゥイッチを入れて、できるだけ早く見つけてもらう。それで反応がなかったらちょっとずつ角度を変えながら撃っていく……狙う角度をちょっとずつ変えることによってルアーの通し方が変わるので、反応するメバルも変わってくるんです。
また、カラーローテも有効で、ある程度やって反応がなくなったら、カラーリングを変えるのが効果的。ルアータイプは同じなんですけど、カラーを変えて反応の出方を見ていくと反応することも多いので試してみましょう」
グローを光らせることで反応が出ることも多い。面倒がらずにぜひ実践しよう!
リトルマジックの基本操作
「リトルマジックの操作方法はタダ巻が基本。ゆ~っくり巻いてもらってもしっかりお尻をフリフリとしてくるようなルアーで、水押し・アピールともに強いです。小粒で飛距離も出るルアーで、まずは魚の反応を確かめるのに最適です。
これで反応が得られないときは、リアクションを使うと魚が反射的にバイトしてくることがあるので、巻きながらトゥイッチをポンポンポンポンと入れていきます。頭を前にしてダートするような動きが出せますが、これでストラクチャーに隠れている魚を刺激してバイトを取っていくイメージです。
飛距離抜群でサーチに最適なリトルマジック(アクアウェーブ)。
Sマジックの基本操作
「今度はSマジックの使い方です。Sマジックも基本的に巻くだけで潮を噛んで動いてくれるので、操作はタダ巻きでオーケーです。リーリングの速度を変えると、大きい幅だったり小さい幅でルアーがS字にペコペコ動いてくれます。ハンドルをゆっくり巻いたり、一回大きく巻いたりと変化を付けていくことによって、SマジックがいろんなS字軌道を描いてくれます」
メバルが好きなS字軌道をタダ巻きで発動するSマジック(アクアウェーブ)。
シャローマジック50の基本操作
「メバプラの定番ルアーのシャローマジックですが、これもゆっくり巻いてくるだけでしっかり水を噛んで動いてくれます。基本的にはタダ巻きなんですけど、ゆっくり低速で巻くと、メバルが好きな感じでヨタヨタと動いてくれます。これがシャローマジックの基本的な使い方ですが、他のルアー同様、時々トゥイッチを入れてリアクションでバイトを取っていくと効果的です。ゆっくり巻いてる最中にチョンチョンと動かしてあげると左右にダートするので、この逃げる動作でメバルに口を使わせましょう。
また、シャローマジックは短いリップがありますが、中速域で巻くことでしっかりロールも入り、メバルがベイトを追いかけているシチュエーションだと、速巻きでブリブリ動くアクションでメバルを誘います」
もはやメバプラの超定番プラグと言ってもいいシャローマジック(アクアウェーブ)。
反応のいいルアーを探る
干潮前。今晩最後のポイントにやってきた向井さんはSマジックのレッドグローダブルシャワーをセット。幸い風裏で釣りやすい状況だ。
「それでは行きます……はい、きましたよ~。そこそこいいかも? 一投目できました。ここに着いて一投目だったので、サーチ用のリトルマジックを遠くに投げて、そこからアクションをつけずにタダ巻きでフラフラとさせていたらゴツンと来てくれました。ルアーはSマジックのレッドグローダブルシャワーです。
メバル狙いでは目先を変える意味でこまめなローテーションが効果的なので、今まで同様にまずはカラーをくろっきーに変えてみます。明暗部でライズが出ているので、そこを通してみます……くろっきーでアタらなかったですね。反応があるうちに違うのを入れます」
次にSマジックのレッドグローダブルシャワーをセットした向井さん。
「レッドグローダブルシャワーのほうが反応がいいかもしれないですね……あ~出ましたね、ただ乗せきれなかったので、こういう時は光らせてからもう一回同じところを通します……きました! これはちょっとサイズが下がりましたね」
釣れるタイミングでいろいろなルアーを試したい向井さんは、次にSマジックのレッドグローダブルシャワーをセット。
「今度はS字に動くSマジックを入れてみましょう……きましたね! ハンドルの回転のスピードを変えてS字の幅を変化させているとゴン! と来てくれました」
ここで向井さんは、まだ入れていないシャローマジック50のくろっきーを投入。
「ちょっと足場が高いので、カウントして馴染ませてからリーリングスタートします……タダ巻きで出ないようなので、トゥイッチを入れてみます。ハイ、きました! 手前の明暗の足元部分でしたね」
なんにでも反応してくれる状況ではなかったため、こまめにルアーチェンジを繰り返す向井さんは、リトルマジックのくろっきーにルアー変更した。
「手前は探り尽くしたので、これでいちばん遠くを撃ってみます。下げ止まりが近いので最後のチャンスかもしれないですね。フルキャストして表層付近をゆっくり探ります……きました! この食い方は完全に上(アミ)を意識してますね。遠くでライズしていたんですが、ノーアクションでそこを通すと食ってきました。潮位的にはもう干潮でアタリも遠くなってきたので、今夜はこれで終了にしましょう」
メバルプラッギングのススメ
プラグは春から梅雨にかけて、より効果的になるという向井さん。
「最盛期と言われるこの期間になると、メバルが上を意識するんですね。そんなときにはやっぱりプラッギングは相性がいい釣りになってきます。ときには餌やワームよりも爆発的に釣れるような魔法がかかることもあります。プラグで水面付近を釣るときは、アミの集合体を意識するといいのですが、そういった場合には、プラッギングはかなり有効なアプローチになります。最盛期のいま、ぜひプラグを使ったメバプラゲームを楽しんでください!」
PROFILE
向井龍希
◎むかい・りゅうき:広島県在住で瀬戸内エリアのライトゲームに精通する若手有望株。
なかでもメバリングは特に大好き! アクアウェーブ・フィールドスタッフ。
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