三陸アジング最新攻略術/デイゲーム編

年の瀬も押し迫った12月下旬。アジを求めて宮城県牡鹿半島にやってきたのはアジング伝道師の異名を持つ家邊克己さん。アジング不毛の地とされてきた三陸ですが、近年は牡鹿半島に限らず各地でアジの魚影が増えており、厳寒期でもアジングが楽しめるようになったとのこと。そんな三陸アジングを検証してみました!

アジング不毛の地に異変!?

東北地方太平洋岸に位置する三陸海岸は、起伏に富んだリアス式海岸が続き、アイナメやソイなどロックフィッシュの好釣り場として名高い場所だ。メバルの魚影や形も特筆物である。ただし、関東以北に行くにつれ、アジの魚影は薄くなる傾向があり、「アジング」を成立させるのは難しいとされてきた。

しかし近年、海水温の上昇に伴い、アジの魚影が急上昇。厳寒期も黒潮の影響で水温が高めに推移することが増えたためか、年間通じてアジングを楽しめるエリアとなった。

そんな三陸に注目しているのが、アジング伝道師こと家邊克己さんである。

「ここのところ三陸でアジが増えているのはリサーチ済みで、いまはさらに掘り下げているところです」という家邊さんが訪れたのは太平洋に突き出した牡鹿半島だ。

釣行したのは12月下旬。外気温は氷点下前後で、山沿いでは時折吹雪……という真冬の釣行だったので、人間にとっては快適とは言いづらい状況。しかし海水温を確認してみると、沿岸でも15~16℃をキープしており、これならアジにとっては快適な水温と言える。

デイゲームを検証

この日は晴れてはいるものの爆風。「とりあえずデイから夕マヅメにかけて探ってみましょう」という家邊さんは、なるべく風裏になる場所を選んでエントリー。三陸は山が高くて入り組んだ海岸線なので、強風でも竿が出せる場所がどこかしらにあるのが強みだ。

昼過ぎにエントリーした釣り場を観察すると、表層付近に豆アジが群れていた。これなら期待できそうだ。

「日中のアジングなので、ボトム付近を中心に探ってみます」という家邊さんだったが、フタを開けると表層~中層でのアタリが頻発。

「回遊してるのかな? ともあれフォールの途中でルアーを持っていくアタリが多いです」という家邊さんは、広く投げ分けてアジの居場所を探っていく。

「船道の中層に溜まっているようです。そこでアタリが連発します」と言いながら、デイアジングを堪能した家邊さん。

「こんなに寒いのに普通にアジが釣れるのはすごいですね。暗くなってきてアタリが減ったので、ひとまず昼の部は終了にしましょう」

 予想以上のアジの魚影で楽しませてくれた牡鹿半島には、好ポイントが点在。駐車やゴミ、大声などのマナーには十分に注意して、この新たなアジングスポットをぜひ訪れてみよう。

良型のアジがデイゲームで連発した。


参考タックル

SPECIALIZE SFR-65(サーティフォー)

【SPEC】品番:SFR-65/ティップタイプ:ソリッド/全長:6’5”(196㎝)/継数:2pc/仕舞寸法:101㎝/リグウエイト:0.3〜5.0g/ライン:MAX5.6Lb/価格:5万2800円

B.Kヘッド(サーティフォー)

太軸で貫通性能のいいでかアジ対応ジグヘッドだが、0.3~4gまでサイズバリエーションがあり、マヅメの回遊狙いはもちろん、ナイトのプランクトンパターンでも有効だ。

【タイプ】全11種…0.3g、0.5g、0.8g、1.0g、1.3g、1.5g、1.8g、2.0g、2.5g、3.0g、4.0g【入数】0.3g〜1.3g…5個入/1.5g〜4.0g…3個入【価格】0.3g、0.5g…473円/0.8g、1.0g…528/1.3g…605円/1.5g…440円/1.8g…528円/2.0g…594円/2.5g…616円/3.0g…638円/4.0g…792円(税込)

●超高感度フィッシンググローブⅤ(サーティフォー/今秋発売予定)

意外と見落とされがちだが、手に馴染む高感度グローブは釣果を伸ばす手助けとなる。

【サイズ】WF(ウーマンフリー)、M、L、XL【カラー】ブラック×グレー【販売価格】8500円(税込)

FREELYウエイトタック(サーティフォー)

これをFREELYスリムジグヘッドケースに差し込めば、ジグヘッドの重さがひと目で分かる。

【入数】10個(イエロー×5個、ピンク×5個)ステッカー2枚(イエロー・ピンク各1枚)【価格】693円(税込)


PROFILE

家邊克己

やべ・かつみ●アジを求めて日々全国(時には国外⁉)を駆けまわるアジング伝道師。寝るのは主に移動時間⁉ というハードスケジュールのなか健康を保つ秘訣は「たくさん食べること!」だとか。THIRTY FOUR(サーティフォー)代表。

関連記事はこちら👇️