XESTAがリリースした話題のカミテールシステム搭載ワーム『暴れイワシ』。このシステムを利用した戦略がある。今回はあえて足場のいい堤防というハイプレッシャーフィールドに的を絞り、激戦区でも結果を出す戦略と考え方を伝授する。
ハタ爆釣動画はこちら!
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ライトロックの定義と楽しみ方
足場のいいフィールドや身近なフィールドで手軽にロックフィッシュを狙う釣りをライトロックゲームと私は定義しています。近年ではミドルゲームなど、様々な呼ばれ方で楽しまれているジャンルです。本格的かロックフィッシュゲームよりラインが細く、リグも軽いのが特徴で、釣れるサイズは外洋域と比較すると小さくなる傾向にありますがタックルがライトな分スリリングなゲームが楽しめるのが特徴です。そのため様々な地域で親しまれています。だだし、身近なゆえ、釣り場はハイプレッシャー化してきており、釣果を安定して出すためにはテクニックやコツを要するようになってきました。
ライトロックゲームで狙えるターゲットは多岐に渡ります。北海道や東北エリアではソイやアイナメ、本州以南ではカサゴやハタ類が狙えるため、ほぼ全国でライトロックゲームが楽しめます。シーズナルな話しでいうと、ハタであれば6月から12月頃まで、ソイやアイナメであれば5月頃から7月、10月から12月頃まで釣れます。
各魚種ともに狙えるシーズンが長く、楽しめるというのも魅力のひとつと言えます。そして、リグが手軽で釣れれば食べておいしい魚でもあるのも人気の理由です。
今回はハイシーズンを迎えているハタ類を狙いに秋の四国へ向かうことにしました。
まだまだ水温が高いためハタゲームが楽しめる。
サイズこそ大きくないがバイトが連発する!
朝晩が冷え込みはじめ、秋が進行する10月の末に四国南部へ向かいました。四国南部は黒潮の影響を強く受けるため、秋〜初冬がロックフィッシュの最盛期であり、身近な堤防でも様々な魚が釣れるシーズンとなります。
実釣当日、日の出とともに釣り場に入り、まずは海の状況をチェックします。水色がクリアなため地形が把握しやすく攻略しやすい状況でした。
まずは潮通しのいい堤防先端付近からキャストを始めます。
ロッドは開発中のブラックスターエクストラチューンドS92H-Sにシンカー17gのフリーリグに暴れイワシ2.75インチをセット。これで広範囲を探っていきます。今回はポイントをラン&ガンし数を稼ぎたいので、いきなりロングキャストして広く探ることにしました。このポイントは水深が比較的深くキャストした先で25mほどありそうです。あまりネチネチと探らず、ボトムを感じつつ広めのリフト&フォールで探ります。こうすることで暴れイワシのテールが適度に振りつつ、フォールやステイ中にカミテールの反射で喰わせることができます。するとすぐにヒット! 気持ちよくロッドを曲げてくれたのは定番のターゲットであるグッドサイズのカサゴでした。その後、日が昇りはじめ辺りが明るくなってきたタイミングでフグの猛攻によりポイント移動を余儀なくされることになりました。
ロックのゲストの定番カサゴがヒット!
一緒に釣行したXESTAフィールドスタッフの堀江氏にはミノカサゴがヒット!
磯に隣接する堤防でハタ連発!
次に訪れたのは磯に隣接する堤防。堤防から水面を覗いても水深が深いため地形が把握できませんが、磯隣接のためボトムは岩礁であることが想像できます。そこで根掛かり回避性能の高いフリーリグを使用しボトム付近を探るためフォールさせているといきなりガツンとした激しいバイト! 気持ちよくフッキングを決めて心地よい引きを見せて上がってきたのは狙いのアカハタです。
少し沖側へ移動し同じリグをキャストし同様の釣り方で攻めるとボトムでのステイ中にヒット! 今度は横方向へ走る気持ちのいい引きです。そして上がってきたのはオオモンハタ。遊泳力のあるハタですが何故かステイ中にバイトがでました。
磯に隣接した堤防だと立ち位置を少し移動すると水深が劇的に変化することが多いため、様々な魚種を釣ることが可能です。その後、堤防付け根に移動しシャローエリアを攻めると、ボトムにリグがタッチした瞬間にゴンっというハタ特有のバイト! 上がってきたのはヤミハタです。その後、同じようなエリアでヤミハタが連続ヒットとなり外洋に面したエリアでのハタゲームを楽しむことができました。
しかしこのエリアのハタはボトムでのステイ中のヒットが多く、ロックフィッシュがベイトをあまり盛んに追っていない状況です。こんなときこそ暴れイワシに搭載されている「カミテール」の反射により魚にステイ中もアピールすることで口を使わせることができました。
最後にスイミングでも釣りたいためベイトが入っていそうな湾奥エリアへ向かいました。
グッドサイズのヤミハタが連発。
アカハタもお目見え。
湾奥でスイミングゲーム
外洋とはうって変わってやや濁り傾向のある湾奥エリアへ移動しました。サビキ釣りなどの餌釣りで小アジやイワシなどが釣れていたため期待が高まります。スイミングメソッドはリグを追わせて喰わせる釣りであるためジグヘッドリグを使用します。
外洋と異なり水深が浅いためハイパーヘッドタッチダウン7gに変更し、ボトム付近をスイミングで誘います。海底は岩礁混じりの砂地で根掛かりはほぼしないため数回巻いたあとに少し止めてからフリーフォールでボトムまで沈め再び巻くという一連の操作を繰り返します。カケアガリなどの地形変化に差し掛かるとひったくるようなバイト! すかさすアワセを入れ一気に巻き上げてくると狙い通りのオオモンハタをキャッチしました。その後も同様のメソッドでオオモンハタの連続キャッチに成功し今回は竿納としました。
このように日中に手軽に楽しめるライトロックゲーム。足場の比較的いい堤防周辺でも、狙い方次第で好釣果に恵まれることも多いのでぜひチャレンジしてみてください!
この日のオオモンハタは巻きでもリフト&フォールでもヒットしてくるほど高活性だった。
ライトロックロッド鋭意開発中!
今回使用したロッドは開発中のブラックスターエクストラチューンドS92H-Sです。ブラックスターシリーズ初の9ft台の長尺モデルのソリッドティップモデルとして設計しました。
ブランクスはトレカT1100やM40Xを使用し細身、軽量なモデルとして制作しています。今回のようなライトロックゲームやキャロやフロートなど主にPEを使用したテクニカルな操作を実現させるロッドとして現在開発中!
ライトロックからサーフアジングまで対象魚は幅広い。
ブラックスターエクストラチューンドS92H-S(プロトタイプ)。
●タックルスペック
ロッド:ブラックスターエクストラチューンドS92H-S(プロトタイプ)
リール:セルテートLT2500-H(IOSファクトリーフルチューン)
ノブ: マンハッタンアクア(IOSファクトリー)
ライン:PE0.8号
リーダー:フロロ4号
ジグヘッド:ハイパーヘッドタッチダウン7g、10g
ワーム:暴れイワシ2.75インチ
リールはIOSファクトリーにてフルチューンが施されている。
暴れイワシに2.75インチが登場
ロックフィッシュやフラットフィッシュに最適な喰わせサイズの2.75インチが登場。スリムボディが喰わせ性能とアピール性能をバランスよくあわせ持ち、使い勝手のいいシャッド系ワームです。わずかな水流でもカミテール部分がゆらめき魚にアピールするためシャッドテールワームでありながら巻きでも止めでも喰わせることができるのが特徴です。
暴れイワシに新たに2.75インチが追加された。
カミテールシステムでアピール力は抜群。
1.75インチはライトゲームに最適!
1.75インチはメバルやアジなどのライトゲーム用に開発したダウンサイジングモデルです。喰いの渋い状況やマイクロベイトなどのパターンでは1.75インチが極端に喰いがよくなることもあります。潮の速い状況でもワームの抵抗が少ないぶんスムースにフォールするため精度の高い釣りを展開できます。
暴れイワシ1.75インチ(写真左)と同じく2.75インチ(写真右)
誘いのアクション
ジグヘッド編
遊泳力の強い魚種(オオモンハタなど)やベイトが小魚などの場合はジグヘッドを使用した巻きの釣り、いわゆるスイミングメソッドが有効です。ロックフィッシュ=ボトムというイメージは一旦捨ててリグを底から10回転程巻き、その後ハンドルを止めて5秒ほど待ちフリーフォールで再び巻くという一連の動作を繰り返します。
ハタが小魚などを追いかけているときなどはジグヘッドワームの巻きの釣りで狙いたい。
フリーリグ編
地形が複雑でジグヘッドだとすぐにスタックしてしまうエリアで効果を発揮します。特にアカハタやカサゴなど地形に着く魚に対して非常に効果的で、根掛かりを恐れずにボトムを攻めることができます。カミテールが搭載されている暴れイワシはステイ中もアピールさせることができるため相性のいいリグと言えます。
昨今このフリーリグがロックフィッシュ狙いでも一般的になってきている。
リグにひと工夫
フリーリグのシンカーストッパーのゴムの位置によりアプローチが大きく変化します。ストッパーをシンカーに近づければ近づけるほど、ダイレクトな操作感が味わえますがナチュラルな誘いは難しくなります。ストッパーをシンカーから話すと着底後にワームがゆっくりとフォールするため喰いの渋った根魚にアプローチするのに効果的です。
シンカーに自由度を持たせることで、喰い気のないハタにも口を使わせることができる。
アワセとやり取り
ライトロックゲームにおける魚とのファイトでいちばん重要なのがロッドのリフト力を使うことです。魚が掛かると慌ててリールをゴリ巻きしてファイトをする方も多いですが、これは魚を平行移動させていることが多くファイトの途中で根や岩にスタックするリスクを高めます。
これを回避するためにもロッドをしっかりとリフトしたポンピングで魚を浮かせる意識を持ちファイトしましょう。
注目アイテム
クリーピーホッグに新サイズ登場
ステイ中もカーリー状のアームがゆらゆら揺らめきアピールする喰わせ系ホッグです。ロックフィッシュに完全対応する3.5インチサイズが追加発売。外洋域でもしっかりとアピールするボリューム感と弱い水流でもアームがなびき喰わせ性能との絶妙なバランスはロックフィッシュゲームの武器となります。
クリーピーホッグ3.5インチ(写真左)、同じく2.5インチ(写真右)。
潮周りを読む
ロックフィッシュはサイズに関わらず、潮の流れに依存している魚です。一般的に上げ潮は遊泳力の強い青物などがよいとされ、根魚は青物の回遊が落ち着く下げ潮がいいとされています。
諸説ありますが、下げ潮はストラクチャーに隠れているベイトフィッシュが下げ潮で水位が低くなることで出てくるため捕食しやすいという説もあります。私の経験上でもロックフィッシュをよく釣ってる潮は下げ潮のときが多いです。
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