秋アジングの最盛期に突入!~ピン子直伝! お手軽ジグ単アジングのススメ~釣行時間3時間弱でも釣果は十分にあげられる!

こんにちは! アクアウェーブのピン子でございます! 夏が終わり、快適な気温になってきたタイミングでアジの釣果がちらほら聞こえるようになりましたね。そんな夕涼みを味わえる10月、アジを狙いに行って参りましたのでそのときの模様をお伝えいたします!

いよいよ良型も狙えるシーズンに突入!


気温水温安定でアジの釣果も期待アップ!

 真夏の豆アジシーズンもひと段落し、水温も徐々に下がり出すといよいよ秋のベストシーズンを迎えます。今回のロケ日は10月初旬ということで、シーズン序盤、いわゆるハシリのタイミングです。

 まだまだ安定して釣れるほどラクではないんですが、今回のミッションは20センチアップの捕獲、15センチの数釣りをオーダーをいただいてまして……正直めちゃ不安を抱えての撮影でございました(笑)。

 15センチクラスだと博多湾で面白いように釣れるんですが、20センチアップとなると、お隣の佐賀県くらいまで足を伸ばす必要がありますが、ミッションコンプリートするために選んだフィールドは博多湾の出口に位置する玄界島。福岡の中心地から車で約10分でフェリー乗り場に行ける最強の立地を誇るプチ離島でございます。移動のガソリン代や有料道路の金額を考えると実は経済的だったりします。

 今回のスケジュールは、午前中は普段通りに仕事をして昼過ぎにカメラマンの方と福岡空港で待ち合わせ。軽く昼食を摂りながら釣具屋で備品購入して夕方からフェリーに乗り込み最終便で帰って夜ご飯食べて解散の予定です。せっかく福岡まで来ていただいたので、まずは博多の豚骨ラーメンを味わっていただこうと向かった先は博多区にある達磨ラーメン。昔ながらの豚骨の香り、しょっぱい塩味が織りなすハーモニーを感じつつパッっとしたストレートの細麺がよく合う一杯を楽しめます。替玉を注文したら辛子高菜を入れて替玉を待つと言う文化に感謝しながら麺をススります。

 それではお腹も満たされたのでフェリーに乗り込み玄界島のアジに会いに行きましょう。

まずはラーメンで腹ごしらえ。

今回のロケ地「玄海島」へと到着! しかしすでに堤防先端には先行者が……。


お手軽離島「玄海島」へ!


 16:30のフェリーに乗船し、帰りが19:45の便ですので実質釣りをする時間は約2時間一本勝負になります。夕マヅメに関しては活性の高いアジを狙っていくため、ジグヘッドは重めでクイックに、ワームはアピール重視でアジの回遊する箇所を絞り込んでいきます。

 狙い目は潮通しのいい堤防先端や防波堤の際を移動するアジを狙うのですが、先端にはすでに先行者がいましたので、少し離れたポイントで先端から内向きにアジが入ってくるであろうルートにエントリー。まずは2gのA.W.スイムヘッド#6にアジピンピン1.9をセット。この組み合わせはワタクシのマヅメタイムの定番リグです。アジピンピン1.9は他のワームに比べると少し硬めに設計しており、躍動感のある動きが特徴です。ワームは柔らかい方がいいというイメージがありますが、柔らかすぎると裂けやすい、ワームがズレるなどのデメリットもあります。艶かしいアクションや食い込みを優先させたい場合は柔らかいワームに分がありますが、マヅメ時などは時合いが短い事もあり、ワームが裂けたりズレたりしてメンテナンスに時間を取られたくない、という理由からワタクシはアジピンピン1.9を好んで使います。

 タックルは5フィート9インチのアジングロッドにリールは2000番のハイギヤ。普段港湾部でやるアジングタックルそのままで、ラインをエステル0.3号にリーダーはフロロ1号でセッティングです。

繊細なアジングタックルがやっぱりオススメ。


レンジでアジのサイズが変わる⁉


 表層から様子を見てカウント5ずつレンジを刻む作戦でいきます。表層で何かがコツコツアタるけど掛けきれないので、ジグヘッドを1.25gのA.W.スイムヘッド#8に替え、これにマッスルバグ1.8をセットします。この狙いは2gのリトリーブ速度では少し速すぎたように感じたので、少しウエイトを軽くしてボリュームのあるワームで少しだけスローに表層をアピールしたかったワケです。するとすぐにアジからの応えがあり、無事に15センチ程のアジをゲット!

 当日は横からの風が5メートルとやや強めだったこともあり、1.25g以下だとコントロールに不安がありました。そのためこのウエイトですが、風がなければ0.6gくらいまで落とすこともあります。釣り方はキャストしたらサミングしながら糸フケがでるのを最小限に抑えてレンジキープしながら巻くだけ。おそらくこのやり方で釣れ続くんでしょうが、今回のミッションは20センチアップ……。表層でアタるのが15センチであれば良型はもっと下のレンジにいるハズ! と感じたので、ジグヘッドを2gに戻してボトムから狙います。

 キャストしてしっかり糸フケ対策をしてベールをオープンにして指をスプールエッジに当てながらラインを送り出していきます。いわゆるフリーフォールなんですが、スプールエッジに指を当てて送り出すことでやや張り気味のフリーフォールになります。イメージとしてはフカセ釣りのラインを送り出していく要領で、スプールエッジに当てた指でラインを送り出したり止めたりすることができるってワケです。風対策としても有効でフリーフォール中のアタリを取ることもできるため、ワタクシのアジングではマストなスキルとなります。

 ボトム着底後にパンパンと2回跳ね上げてからのテンションフォールをしていると、トンッとアジの小気味よいアタリが出たのでパシッとアワせると良型の重みを感じます! バラさないよう慎重に取り込んで上がってきたのは25センチオーバーのアジ。狙いどおりのサイズアップに成功し格別に嬉しい1匹になりました。


今回のロケの動画はこちら
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ナイトアジングに突入!


 まだまだ釣りたかったんですが、太陽が隠れてカメラのライトをつけないといけなくなったので先行者のご迷惑にならないようポイントを移動。数カ所気になるポイントをチェックしましたがあまりパッとせず、いちばん灯りの多いフェリー乗り場付近に戻ってきました。

 まずは様子見で2gのA.W.スイムヘッドにアジピンピン1.9のままやっていると13センチ弱のアジがアタックしてくれました!アタリがあるもののなかなか掛からないので魚に対してフックサイズ、ウエイトともに大きいと判断して1gのナンバンヘッド#16にアジピンピン1.2をセットしてアタリがあったレンジをトレースすると、1投1匹で面白いようにアジが掛かり出しました!

 豆アジがいるスポットが分かれば圧倒的に釣れるこのアイテム。このアイテムをリリースしたときは卑怯だ! 反則だ! もはやエサだ! といろんな感想を頂きました。しかしこれはワタクシにとっては褒め言葉以外の何ものでもなくてですね……笑。悶絶必至の豆アジを誰でもラクに釣れるアイテム! というのがコンセプトなのでむしろありがたい限りでございます。ただあまりに釣れすぎるので乱獲しないようにだけご注意を!

 ほどほどに楽しんだところで帰りのフェリーに乗船する時間になりました。十分釣れてるんでこれで終わりでもいいんですが……、博多湾でアジ釣れてるんですよねぇ〜。しかもフェリー降りて車で5分のとこで……、と囁いて、カメラマンさんをそそのかすことに成功(笑)。

フェリー乗り場周辺ではまだまだこのお豆ちゃんサイズのアジの数釣で楽しめました。


いっちゃいますか! 博多湾でおかわりアジング!


 てなわけで、博多湾内で30分だけ延長することに。こちらはハイシーズンを迎えておりサイズは15センチから18センチがよく釣れます。博多湾内のような湾奥と呼ばれるエリアは比較的水深が浅いポイントが多く、0.6から1gを使ってスローなアプローチをベースに組み立てていきます。

 使うジグヘッドは1gのA.W.ロックヘッド#10にピラピラピラリン2.1をセットしていきます。このワームはどの番手のフックでもハリ先が出てくる位置が変わらないよう、ボディをカットできる仕様にしており、今回は#10なのでくびれ2つ分をカットします。キャストしたら狙いのレンジまでフリーフォールで落としてレンジキープしながら潮が重くなるポイントを探していくとジグヘッドが重たくなったような感覚。その潮に乗せてやるイメージで漂わせていると、ツッとアジの反応がありました! チョンっとアワセをいれてレギュラーサイズのアジをゲット! 1匹釣れると同じ要領でパタパタつれる再現性を楽しめるのもアジングの醍醐味。釣れるスポットが特定できているので、ほらねって感じで釣れ続きます。

 風も少し落ち着いたのでジグヘッドを0.6gにチェンジしてモエビCB1.8をセット。このワームは下部にリブが搭載されているので潮受けがいいのでよりスローに誘えます。このセッティングで狙いのスポットをゆっくりアプローチしてさらにアジを追加していきます。

 いやぁアジング楽しいですね! 実釣時間は玄界島で2時間、博多湾奥で30分だけでしたが十分に楽しめました。フックサイズの使い分けやワームの特性を活かしたローテーション術が見事にハマる釣行となり改めて奥が深い釣りだなぁと実感。

 撮れ高も確保できたので追いラーメンを食べて帰ります! 釣りのあとのラーメンってなんでこんなに美味いんでしょうか……。みなさんも秋のハイシーズン、あの手この手で楽しんでみてくださいね!

博多の夜景を楽しみながらのアジングも気持ちがいいものです。

時合い突入でこのサイズが入れ食い状態に。ピラピラピラリンがいい仕事をしてくれます。



ピン子御用達ワーム3選!

アジピンピン(アクアウェーブ)

 アジピンピン1.2は豆アジ専用の1.2インチサイズの極小ワーム。せり出したアームとピンテールが微波動を生み、アミパターンに強く、吸い込みやすさが特長。1.9はサイズアップモデルで、夕マヅメなどテンポよく探る場面に最適。どちらもガイドホール付きでフックセットが容易。


特製フレーバー配合で匂いでもアピールするアジピンピン(アクアウェーブ)。



マッスルバグ1.8(アクアウェーブ)

 マッスルバグ1.8は、全身に深いリブを備えたファット・ピンテールワーム。張りのある素材が水をしっかり捉え、漂うような微波動で低活性のメバルやアジに効果的。超スローなフォールで長く見せて喰わせる展開に強く、特製甲殻類フレーバーで嗅覚にも訴える。


ボディ下部にびっしりとリブが設けられ、これがしっかりと水を受けてくれる。



ピラピラピラリン(アクアウェーブ)

 ピラピラピラリンは、2.1インチのピンテールにフィン型テール「フィンキール」を融合した新機軸ワーム。V字スリットが潮を受けることでフィンが微細に揺れ、生命感ある微波動を発生。ブリッジバーとサイドスリットにより左右に折れやすく、フッキング率が高い。


ジグ単でのタダ巻きやフォールで効果的に誘え、アジ・メバル両対応の万能型。



ジグヘッドセレクト

A.W.スイムヘッド(アクアウェーブ)

 アクアウェーブのA.W.スイムヘッドは、0.3〜4.5gまでの豊富なウェイトと#6・#8のフックサイズで、状況に応じた使い分けが可能。軽量モデルは表層〜中層をスローに誘うアジングに、1.5g以上は潮流のあるエリアやボトム攻略に有効。


大型ラインアイや夜光ワームキーパー、ウエイト刻印など高い操作性も魅力だ。



ジグヘッドのサイズ

 アジピンピン1.2で豆アジを狙う際は、0.3〜0.6gのジグヘッドにセットし、表層〜中層をスローにタダ巻き。潮のヨレや常夜灯周りで、テンションフォールを織り交ぜて喰わせの間を演出。アームとピンテールが生む微波動がアミパターンにマッチし、スレた個体にも有効。


豆アジ狙いにちょうどいい「ナンバンヘッド(アクアウェーブ)」。



レンジ攻略

 アジングでサイズを狙うにはレンジ攻略が鍵。表層は活性の高い豆〜中型が回遊しやすく、常夜灯周りやマイクロベイト接近時に有効。一方、ボトムは潮の効いたタイミングで良型が定位しやすく、スローなフォールやステイが効果的。潮流・ベイト・時間帯を観察し、レンジを刻んで探ることでサイズアップが狙える。

良型はやはりすこし下のレンジにいることが多い。


玄海島ってどんなところ?

 玄海島は福岡市博多湾の沖合に浮かぶ小さな島で、都市近郊ながら豊かな自然が残る釣りの好スポット。磯場や堤防からはチヌ、メバル、アジ、カサゴなど多彩な魚種が狙え、特に春〜初夏はアジングやメバリングが盛ん。潮通しがよく、ベイトも豊富なため回遊魚の実績もあり、手軽に本格的な釣りが楽しめる魅力的な島である。





PROFILE

P!NKO

愛称は「ピン子」(ピンクのワームが好きだから!?)。幼少のころは自転車バスフィッシングにハマり、社会人になってからは磯でのフカセ釣りやイカダのかかり釣りにハマり、オジさんになった今は年間釣行の9割がアジングになるほどこの釣りにハマっている。