「でかメバルは表層狙いが効果的!」そう力説するのはでかメバルハンターとして名を馳せる「りんたこ」こと岩崎林太郎さんだ。「大きくて活性の高い個体ほど、水面を意識して活発にエサを追います。今回はそんなアプローチをご紹介!」今シーズンのメバリングにぜひご活用ください!
●始まりはソードビーム!
豊後水道に面する大分県の潮通しのいいポイントを釣り場に選んだ岩崎さん。日没前に現地入りし、まずは潮流を観察。いい流れが入っていて期待できそうだ。
本日のプランをは「水面にこだわったゲーム」。
「まだかなり明るいので、月下美人 ソードビーム2.2(DAIWA)を使っていろんな状況を網羅していきたいと思います。このワームはいろんな応用が効くので使い勝手が抜群です」そう語る岩崎さんは、ワームをきれいにセットすることでも定評がある。
「ジグヘッドは月下美人 ジグヘッド SS TG 2.0g #6(DAIWA)を使います。ワームは真ん中に針先を確実に刺すのがコツ。刺して戻っての繰り返しをゆっくりやってみましょう。焦らず確実に行なえば、ご覧の通りきれいにセットできます。バランスが悪いと食いにも悪影響が出るので、まずはきれいにワームを刺せるように練習しましょう」
応用範囲が広い月下美人ソードビーム2.2からまずは開始!
豊後水道に面した潮通し抜群の堤防が今回の釣り場だ。
●夕マヅメのでかメバル狙い
メバルはプランクトン類をメインの餌とするが、当然これらが流れてきて溜まる場所が、メバルの好ポイントとなる。潮流を観察し、潮上にルアーを投げてラインを張り気味に流せば、ルアーは自然にポイントへ行き着く……というのが岩崎さん流のメバリングの基本だ。この釣り方にはソードビームが相性抜群だ。
まだ日が高く、デイゲームといってもいい状況だが、こんなときはリアクションが有効だ。最初に浮いてきたメバルはでかいので、そんな高活性個体に狙いを絞っていこう。
というわけで、まずはいちばんの狙い目である「潮目」に狙いを定めてルアーをキャストする岩崎さん。リトリーブするのは水面から50センチくらいまでの表層付近だ。選んだのは月下美人 ソードビーム2.2in グローみかん、これに月下美人 ジグヘッド SS TG 2.0g #6を組み合わせている。しばらく探って反応がなかったため、今度はソードビームのカラーを「煌クリア」に変更した岩崎さん。このカラーはローライト時に強い紫外線発光タイプである。こういったカラーローテーションもこまめに行なっていきたい。
「僕は潮流を事細かく観察するのが常ですが、流れがあるところには餌が運ばれてくるのでメバルもそれに合わせて浮いてくるのが定石です。上流側にソードビームを投げて、流れに同調させながら、餌を求めて浮いてきたメバルを狙っています」という岩崎さんにアタリ! 力強いファイトを楽しみながら取り込んだのは本命のクロメバル(通称ブルーバック)。ヒットルアーはソードビーム2.2 煌クリアだ。マヅメに効果的な紫外線発光が効いたようだ。まずは幸先のいい1尾にご満悦の岩崎さんだ。
夕日を受けて赤く輝くでかメバルにご満悦!
●プラグの表層攻略大成功!
日没後、暗くなってからはプラグゲームに切り替えた岩崎さん。選んだのは月下美人 つゆかぜ 50Sとふうか55F/55S(DAIWA)の3本だ。
「潮流の効いている場所を重点的に探るのはデイもナイトも同様ですが、流れが速い場所はドリフト気味にリトリーブ速度を落とし、逆に流れが緩い場所はリトリーブスピードを上げるのが操作のコツです」そう語った岩崎さんは、表層から30センチ以内をイメージしてプラグをレンジキープする。
「ナイトのプラグゲームの場合、まずは強めのカラーでメバルの反応を調査します。それでアタらなければアミに寄せたカラーに変更するといいでしょう。潮流変化の激しいところは好ポイントですが、今日はいい場所に立てているのででかいのが出そうな予感がします!」という岩崎さんは、プラグでほぼ水面直下を引いている。
潮流がある場所ではドリフト(流すこと)が有効だが、今夜はベイトパターンではなくアミパターンの予感がする様子。アミパターンでは吸い込みバイトなので、反転バイトのベイトパターンに比べてアタリが弱いことを認識しておきたい。そしてプラグは、こんなアミパターンのアタリにも効果的だ。なぜなら、トリプルフックが2つ付いているので、弱いバイトも絡め取ることができるからだ。
ナイトでもプラグを遠近投げ分けてメバル探索する岩崎さん曰く、「まずは遠投して探るのが基本です。水深が10メートルあっても、餌が水面付近に溜まっていれば、やる気のあるメバルは表層まで浮いてきます」
そして狙い通りにふうかアミパターンが炸裂! 最初のヒットを皮切りに、尺に届きそうな良型ブルーバックの連発が始まった。ちなみにプラグは、クリアタイプを使うとアミパターンにも対応できる。
「このようなパターンフィッシングこそがメバリングのおもしろさです。プラグゲーム最高!」とご機嫌の岩崎さんは、その後もでかメバルを連発していった。
「いまハマって連発中のプラグの操作法について説明すると、水面下(サブサーフェス)に少し沈めてから、ぎりぎりウォブリングしない速さで巻くのがコツです。アミパターンのときは特にゆっくり巻きましょう。とにかく潮流と同調させて流してくるイメージで操作するといいですよ!」
岩崎さんのアドバイスを参考に、みなさんもぜひ、興奮度マックスな水面でかメバルゲームに挑戦してみよう!
プラグの表層攻略がハマって良型を連発した岩崎さん。
●自分のスタイルを貫く
岩崎さんの釣りの特徴、それが「決めた釣り方でやり通す」ことだ。これこそがりんたこ流メバリングの本質だ。今回はとにかく表層にこだわる釣りをやり通す決意で臨んだ。そう限定すれば、アプローチやルアーも絞り込みやすく、釣りに迷いなく取り組める。こうすることでゲームを深堀りでき、結果的にスキルアップにつながるという寸法だ。
「今日は表層で通す!」を初志貫徹。この意気込みが好結果を生む!
●捕食パターンを考える
「アミパターンというのはメバルがプランクトンのまとめ食いをしている状況です。それに対してベイトパターンというのは小魚を捕食している状況です。つまり、水中を漂うプランクトンを食っているときは潮流にあわせたゆっくり目のリーリング、素早く泳ぐ小魚を捕食しているときは、それにあわせたリーリングを心がけましょう」という岩崎さん。
メバルの食性を考慮したルアー・釣り方の選択を行なおう。
●プラグの出しどころ
今回岩崎さんが用意したプラグは、月下美人 つゆかぜ 50S (DAIWA)と月下美人 ふうか 55F/55S (DAIWA)だ。
「プラグはジグヘッド単体などと比べてレンジを定めやすいのがメリットです。さらにはなんといってもでかメバルが反応しやすいのがプラグです。このメリットを最大限に活かしつつ、でかメバルを狙っていきましょう!」
月下美人 つゆかぜ 50S (DAIWA/上)と月下美人 ふうか 55F/55S (DAIWA/下2つ)
●でかメバル推奨タックル
[ROD]月下美人 EX 76ML-T ~剛(GOU)~(DAIWA)
[REEL]EXIST SF2500SSH(DAIWA)
[LINE]UVF月下美人デュラセンサー+Si²0.4号(DAIWA)
[LEADER]月下美人フロロリーダー1.75号(DAIWA)
[ROD]月下美人 EX 76ML-T ~剛(GOU)~(DAIWA)
[REEL]EXIST SF2500SSH(DAIWA)
●ルアーケースで釣果に差が出る!
薄くてかさばらないすぐれもの! クッションを取り外して自由にセット可能なのも使いやすい。仕切りの上にルアーを置けるのも便利だ。機能的なルアーケースは手返しアップにつながり、結果的に釣果アップをもたらす。使いやすいレイアウトにカスタムしてみよう!
ルアー操作は潮流を利用した「ドリフト」が超有効だ!
流れのよく効くポイントには餌、そしてでかメバルが集結する!
このくらいの光量になったらすでに時合い突入といっていい。
大分県佐賀関の地磯はでかメバルの宝庫だ。
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