良型アジ獲りたきゃ磯場で狙え!〜ヘビージグ単が炸裂!〜


ヘビージグ単アジングに魅力されたアングラー、ゼスタ奥津さんがやってきたのは秋の庄内エリア。事前情報では25センチクラスが釣れるとのことだったが、ヘビージグ単を突き詰める奥津さんが狙ったら、アベレージをゆうに超えてくるでかアジが登場した! でかアジを引っ張り出すヘビージグ単の秘訣に迫る!


磯のヘビージグ単ででかアジを狙い撃ち

 水温が下がり始める秋。シラスなどのマイクロベイトが接岸し、夏の高水温を避けて沖へ出ていたアジがショアラインを回遊するシーズンに突入します。

 しかし、一般的なアジングを楽しむ限りではアジのサイズが大小入り混じるのもこの時期の特徴です。港湾部での軽量リグを用いた数釣りを楽しむこともできますが小型が中心になります。少しでも大きいアジを釣りたいと思うアングラーはでかアジの回遊ルートや行動パターン、大きいアジ特有の習性を知る必要があります。今回は秋のでかアジに焦点を当てたストロングスタイルのアジングゲームをご紹介したいと思います。

 日に日に気温が下がっていく秋ですが、海水温が低下するにはタイムラグがあります。ハイシーズンの冬と比較すると、秋は全国的にまだ水温が高いのが特徴です。アジにとっての適水温は、地域差はあるものの15~23度で、特にアジングで釣りやすい水温は20度前後が理想とされています。この基本を踏まえると、秋から初冬にかけては少しでも水温が下がりやすい場所を狙う必要があります。

 そんな条件に合致するのが、河川や湧き水などの流れ込みがあったり、少しでも潮通しのいいポイントです。一般的な港湾部は流れ込みがあったとしても潮の流れが緩やかであることが多いため、秋になっても水温が比較的高いままであり、大きく成長した賢いアジがこのような場所には回遊することは少なくなります。

 一方で河口や大きく沖へと張り出した岬状の磯は港湾部と比較すると流れや流入があるため水温がやや低く保たれていることが多く、ベイトを効率よく捕食したい大型のアジにとって格好のエサ場となることが多いです。

 今回は10月上旬、秋シーズン走りの山形エリアを訪れ、オフショアゲームでアジがよく釣れているという情報を入手していたため沖に張り出した地磯へエントリー。大型のアジに的を絞って狙うこととしました。

港内などに比べれば若干の敷居は高いものの比較的アクセスしやすい磯ででかアジが狙えるのが特徴だ。



外洋に面した地磯ではリブなしが有効

 当日使用したロッドは開発中のブラックスターエクストラチューンドS69LX-Sです。これはヘビージグ単メソッド専用とも言えるパワー系アジングロッドで1.5グラム以上のジグヘッドでクイックにキレのアクションを生み出し、大型アジを狙って獲るためのブランクスに仕上げております。合わせるラインはやや太めのエステルライン(今回は0.35号)です。PEラインでももちろんOKですが、操作感が明らかに低下するためよほどの状況でない限りは感度や操作性を優先してエステルラインで勝負するようにしています。

 ジグヘッドはレンジトレース能力が極めて高いバレットリブヘッドを使用します。大型アジの捕獲実績が非常に高く、水深や潮の複雑な流れの中でも安定してリグをトレースできる設計です。

 ワームはアジクローラーの3インチを使用しました。全身にリブがなく、潮を受け流しつつボディ中央部分で折り返せるような形状です。外洋域での潮の速い場所でもしっかりとアピールしつつアジが素直に吸い込める形状をしているため、磯などのオープンエリアではメインに使用することが多いワームです。磯アジングではこの組み合わせで挑むことが多く私の鉄板の組み合わせと言えます。

比較的足場が高く、より遠投性を求められるのが磯アジング。そのためリグは2グラム以上となることが多い。




良型アジの回遊に遭遇し連発モード

 実釣当日、初日は午後から大雨の予報のため午前中のみの釣行となりました。目ぼしいポイントをラン&ガンすると、キジハタの幼魚やカマスなどゲストフィッシュは釣れるものの肝心のアジの気配がありません。時間だけが経過していきます。

 夕方になり雨が止んだため実績のある磯にエントリーします。日中に降った雨の影響で水色がやや濁っていますが、アジングでは適度な濁りは悪い条件ではありません。日が落ちて辺りが暗くなるとアジらしきバイトが突然出始めました。

 ウネリの中で安定させてトレースさせるためジグヘッドを2グラムから3グラムに変更した途端にヒット! コンディションのいい25センチクラスのアジがヒットしました。その後は同行していた仲間にもアジがヒットし、短い時合いを楽しむことができました。

 翌日、さらなるサイズアップを狙います。山形エリアは最上川を基準に南部、北部で海の状況が大きく変わることが多いため、前日に入った磯から大きく移動してみることにしました。朝マヅメは雨、風ともに強く釣りはできませんでしたが夕方は天気が回復する予報でこのタイミングを狙います。この日に入ったポイントはさらに沖に面した岬の先端の磯でアジの回遊を待つことにしました。

 午後3時、ポイントに到着してタックルを準備します。タックルは前日と同じヘビージグ単のタックルでアジを迎え撃ちます。水深や潮の流れを知るために2グラムのジグヘッドで様子を見ますがリグがすぐに流されてしまうほど潮が速いため3.5グラムに変更してより攻める範囲を広くしてアジの回遊を待ちます。30分ほどすると流れの方向が変わり、目の前に潮目が発生し、その周辺を探るとリグを引っ手繰るようなバイト! すかさずフッキングし、大型アジ特有のドラグを出しつつ回りながら抵抗します。ロッドの復元力を利用しながら強引にやりとり。上がってきたのは27センチのアジ! この時期にしては納得のサイズです。その後もレンジを変更しつつバイトを掛けていくとサイズアップし、最大29センチのグッドサイズまで飛び出し楽しむことができました。

 今回は磯でのヘビージグ単ゲームをご紹介させていただきましたが、いかがだったでしょうか? 軽量ジグヘッドを活用する普段の手軽なアジングとは一線を画すゲームですが、大胆かつ繊細なアプローチでなかなか出会えない大型のアジを狙って釣るのは格別な楽しさがあります。ぜひチャレンジしてみてください!

磯で狙えるアジは良型揃い。足を運んででも狙う価値大だ!




磯場のでかアジポイント

有望なのは沖に張り出した砂地混じりの岩礁帯

 季節により狙う磯は変わりますが、基本的には砂地混じりの岩礁帯をアジが好むのでこのような底質のポイントを選びます。秋はまだ水温が高いことが多いため、少しでも潮通しのいい所を選ぶといいでしょう。

 さらに流れ込みの存在も重要です。流れ込みにより陸地から栄養塩が海に供給されプランクトンが多く発生しやすくなるためアジが回遊してくる可能性が高くなります。

アジは砂地に着くと言われ、それは磯場でも同様。沖に張り出した地形で、砂地であれば、そこには良型アジが回遊してきてもおかしくない。



ヘビージグ単って?

2グラム+3インチがヘビージグ単の王道セッティング

 ヘビージグ単は1.5グラム以上のジグヘッドを用いたジグ単ゲームのことをさします。フィールドや条件によって変わりますが、2グラム前後からスタートして状況に応じて重くするといった流れが基本です。

 ワームサイズは基本的には3インチ以上のワームを使用することが多いです。大きいアジに少しでもリグの存在をアピールするという目的もありますが、ワームの持つ浮力を利用して重いジグヘッドに少しでも浮遊感を出すという目的もあります。

ウエイトは2グラムが基準となる。写真はバレットリブヘッド(XESTA)。

ワームはリブなしのアジクローラー(XESTA)。潮流が速い外洋でもしっかりアピール。




ヘビージグ単を支えるタックル

ブラックスターエクストラチューンドS69LX-S(XESTA)

 ヘビージグ単専用機とも言えるパワー系ジグ単アジング用ソリッドティップロッド。1.5グラム以上のウエイトのあるジグヘッドを深いレンジや潮の速いエリアでクイックにキレのあるアクションを入れることができるハリを持たせています。大型アジとのスリリングな駆け引きではしっかりしたベリーで、旋回して抵抗するアジを柔軟にいなして主導権を与えずランディングへと導きます。現行モデルのS69ULX-Sとの使い分けでオープンエリアでのヘビージグ単アジングは完全に網羅できるようになります。

ロッド:XESTA ブラックスター エクストラチューンドS69LX-S
リール:DAIWA イグジストFC LT 1000S-P
ライン:サンライン 鯵の糸ワンモア 0.35号
リーダー:サンライン ブラックストリーム 1.25号
ジグヘッド:XESTA バレットリブヘッド2~3.5グラム
ワーム:XESTA アジクローラー3インチ
クリップ:XESTA ライトロッククリップM






磯場ならではのテクニック

ウネリに対応するためウエイトアップが奏功

 基準となる2グラムではウネリに対応できない場合もあります。今回がまさにそのケース。そこで3グラムにウエイトアップしたところ、グッドサイズのアジがヒット。

 翌日は速い潮流に対応するため、さらに3.5グラムまでウエイトアップし、広範囲からアジを探す作戦。結果、決して簡単な状況ではありませんでしたが29センチまでサイズを伸ばすことに成功しました。

タックルがしっかりとしていればこのサイズなら抜き上げ可能だ。安全に取り込むにはタモもあるといい。


時合いがくればこのサイズが連発。これぞ磯アジングの醍醐味。

Profile

奥津 剛(おくつ・たけし)

大学院で研究していたプランクトン、海洋学の知識を活かしたリアルなタックル開発を目指す。ブラックスターシリーズの生みの親でもある。

Instagram @okutsu_xesta_fishing

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