浅場のメバルはこうやって釣る!/LUXXE 寧音 B77H-solidの高感度を活かせ!~藤原真一郎(ふじわら・しんいちろう)

令和6年11月下旬。青森県陸奥湾へやってきたのは藤原真一郎さん。狙いはズバリ、メバルだ。近年は水温の上昇の影響か、低水温を好むメバルの釣果が出にくくなっている。でも、そんな心配がないのが東北地方。さてさて、そんな青森のメバルは藤原さんに微笑んでくれたのか!?

規格外のポテンシャルを秘めた青森メバリング!


PROFILE
藤原真一郎

ふじわら・しんいちろう:ソルトライトゲームを中心に、平日はホーム、週末は遠征というフィッシングスタイルを送っている。アジ、メバルはもちろん、近年はロックフィッシュを深堀り中。


デイロックでウォーミングアップ

 2024年11月・青森県陸奥湾。砂地の浅場が延々と続くこのエリアには、冬場はアマモが繁茂し、ここにアイナメやソイ、そしてメバルといった根魚の格好の着き場となる。

「今回は2025年発売予定のLUXXE 寧音追加モデルを持ってきました。UL(ウルトラライト)が2本、H(ハード)が1本の計3本が追加となりますが、まずは寧音 B77H-solidで根魚を狙ってみましょう。ジグヘッドリグを取り付けて、これで様子を見てみます」という藤原さんは、漁港の外側をサーチ。ボトムや藻の位置を確認しながら、このあとのナイトゲームにも備えて地形をチェック。

「砂地にアマモが結構たくさん生えている感じですが、ジグヘッドをキャストしたら、その海藻に触るか触らないかくらいの位置をキープしながら引いてくるイメージです。そうやりながら、シャッドワームのテールの振動でターゲットを誘います。基本はタダ巻きです」という藤原さん。

 そして誘い始めてほどなくファーストヒット! しっかりフッキングを決めて取り込んだのは、このエリアに多いアイナメだ。この魚も西へ行くに従って随分と数が減ってしまったが、ここ青森では豊富な魚影で楽しませてくれる。

 とりあえず1尾釣れたのと、日が暮れるのも早い時期なので、早めに本命のメバル狙いに備えることにした。

明るい時間帯は地形リサーチを兼ねてライトロックゲームに興じた藤原さん。

浅い藻場が広がる陸奥湾はメバルの宝庫だ。

キャストしたルアーが届きそうな範囲にある消波ブロック。ここにメバルが着いている。


夕マヅメのアジ連発劇!

 16時過ぎ、日が沈んでまだ周囲に明るさが残るタイミングでメバルポイントに移動した藤原さん。青森の陸奥湾にはキャストして届くくらいの距離に消波ブロック帯が点在していて、繁茂するアマモとあわせて、ここがメバルの好ポイントになっている。

 ロッドは先程まで使っていたLUXXE 寧音 B77H-solidだ。張りのある強いタイプなので、今回メバリングで使用する10g前後のフロートを使う釣りではちょうどいいアクションである。

「水深1~2mの浅いポイントなので、0.4gジグヘッドのフロートリグで浅いタナを狙っていきます」という藤原さんはフロートリグを沖合にキャストし、メバルのアタリを待つ。

 そしてシェイクからのポーズ(静止)でアタリを待っていると……いきなりのヒット! 引きがメバルっぽくないと思いつつ寄せてきたのは良型のアジだった。

「いいアジですね。浅いところにこんなのがいるんですね。釣り方はフロートリグのシェイキングリフトです。具体的には、

①フロートの真下でルアーを静止させる
②これをシェイクしながらリフトアップ
③ロッドの操作を止めて潮流に乗せてドリフト

 こんな方法でアプローチしました。時々ラインを弛ませる(フォールさせる)のが重要で、この動作でリグをいったん沈めたら、リフトしながらラインを張ってアタリに備えます。またきました!」という藤原さんが取り込んだのはまたもや良型のアジ!

想定外の良型アジ連発を味わった藤原さん。


Fシステムについて

 藤原さんオリジナルのフロートリグに「Fシステム」というものがある。今回もこれを使っているが、仕組みは以下の通りだ。

「フロートを結んだ端糸が10㎝、リーダーが60~70㎝なので、ルアーは水面から70~80㎝垂れ下がるイメージです。このシステムはフロートがラインやリーダーにほとんど干渉しないので、アタリがダイレクトで、飛距離も出て絡みにくいという多大なメリットがあります。遠投してシェイク&リフトからのポーズ(スローフォール)やスローリトリーブで誘うにはうってつけのリグなんです」という藤原さんはその後も良型アジを連発! 想定外のベイトフロートアジングを満喫したのだった。

LUXXE 寧音 B77H-solidが登場!(2025年Xデー発売!)

「高感度でフッキング性能抜群です!」と藤原さんが語るLUXXE 寧音 B77H-solidが今回威力を発揮。

「寧音のお家芸であるスパイラルガイドを搭載。これはライントラブルもなく、アタリ伝達力の高いシステムです。そしてシリーズ随一の張りがあるため、ロックフィッシュ用の重めのルアーやフロートリグがとても扱いやすいモデルです。超高感度なので、手元に色んな情報を伝えてくれるんですが、握り方の自由度が高いトリガーレス仕様であることにより、よりいっそうアタリ感度や潮流変化などを感じやすい製品に仕上がっています。ズバリおすすめです!」と藤原さんも絶賛の1本だ!

張りがあって強いモデルだが、繊細なティップがかすかなアタリも捉えてくれる。

フロートの遠投メバリングに最適なLUXXE 寧音 B77H-solid。


でかメバル連発!

「まだアジが釣れてますが、こんな具合にアジの群れが大きいと、メバルが遠慮して同じ場所では食わないことが多いです。今日は闇夜ですけど、こんなときは向こうに見える遠い外灯も魚を寄せるので、アジもメバルもこれに集まってくることが期待できます」という藤原さん。

 アジを釣っているうちに周囲はすっかり暗くなった。さっきまでは潮流があったので、シェイク後はロッドを止めてリグを流すドリフト釣法で連発モードだったのだが、潮が緩くなってきたとのことで、ここからはシェイクを織り交ぜたデッドスローリトリーブに切り替えた藤原さん。

 そしてここでアジとは違う感触の小さなアタリをキャッチ!「これはメバちゃんかな? 小さめですが今季初メバル! 手始めに手前の変化(沈み石などの障害物周辺)を狙いましたが、狙い通りのヒットです! まだ11月なので水温が高めなので、アジが多いのかなと思ったのですが、メバルがヒットして一安心です。ワームは宵姫エクボ2.2inch・フロートメバルUV。これはメバルに鉄板なカラーです」

 アジ連発からのメバルのヒット。釣り始めからほとんどアタりっぱなしという状態だが、これは序章に過ぎなかった。

でかメバルラッシュ開始!

「ゆっくりリールを巻きながら時折シェイクしていますが、これはルアー位置の確認と誘いを兼ねます。またきました! これもメバルです。どうやらアジとメバルが入れ替わったようですね。そろそろお腹が膨れてきていますが、抱卵個体はリリースが基本! じゃぁ、またね!」

 Fシステムのリグは、フロートの下の長さが70~80㎝。ジグヘッドも0.4gと軽いので、これをスローリトリーブすると、水面下40~50㎝をルアーがトレースしているイメージだ。この方法でアジ混じりで次々とメバルのバイトを取っていく藤原さん。

「この釣りのコツをお伝えしますと、寧音はとにかく感度がいいので、ラインを張り気味にしてシェイクすると『カチカチ』した感触が手元に伝わります。アタリに備えるには、この状態に持っていくことが大切です。そうすれば微かなアタリも明確に出ます」という藤原さんは続けて、

「操作感がボヤケたらラインを張り気味にします。ロッドを立てたり少し速めに巻いたりして、シェイクのときに『カチカチ』した感触になるようにルアーを操作しましょう」と説明しながら次々にメバルを掛けていく藤原さん。今日のメバルにはスローリトリーブ&シェイクが抜群に効いてるようだ。

「今日のようにルアーを投げて届きそうな消波ブロックは各地にありますが、こんな場所はたいがい狙い目なことが多いです。ただ投げるだけじゃなくて、潮の動きを感じながら広範囲に投げ分けて、アタリが多い場所を探していきましょう。今回の場合、リグを操作しているときに潮の抵抗を感じる場所でバイトが多くでましたが、そんな潮流変化が感じられる高感度なロッド、それが寧音 B77H-solidです。今回はこのロッドでシャローの藻場をスローに誘って、良型メバルが連発でした!」

 青森のシャローメバリングを堪能した藤原さんだった。

釣れればみんなこのサイズ。こんな釣り場はなかなかありませんよ!


●参考タックル

[ROD]LUXXE 寧音 B77H-solid(プロト)
[REEL]INX.label IR CT SV TW PE Special
[LINE]SUNLINE ソルティメイトPEエギULT HS8 0.6号
[LEADER]SUNLINE トルネードVハード 1.5~2号 60~70㎝
[FLORT]10g前後 ※Fシステムで結束
[JIGHEAD]LUXXE 宵姫 AJカスタムTG ラウンドタイプ0.4g
[WORM]LUXXE 宵姫 エクボ2.2inch

LUXXE 寧音 B77H-solid

LUXXE 宵姫 エクボ2.2inch