楽しくなければ釣りじゃない! だから難儀なことは(なるべく)したくない! というヒロセマンが提唱し続ける、「簡単フィッシング」冬の陣。今回は、低水温期でもホットに楽しめるメバリングの簡単ポイント判別法を伝授! 寒くたって釣りまくれ!
釣れるポイントのマストな相棒。リアルな“うま味”に抵抗できず!
「簡単フィッシング」をサポートする最強アイテム! “味と匂い”はもう古い⁉ 魚が反応する“うま味”を真剣かつ化学的に追求したリアル次世代ワームで釣りまくる!
PROFILE
広瀬達樹
◎ひろせ・たつき:ヒロセマンの愛称で知られるメジャークラフトのプレイング偉い人。淡水海水を問わない超マルチなスタイルで、休む間もなく撮影を続ける自称日本イチ一般アングラーの気持ちが分かる男。
メバルにたどり着く近道は釣れるポイントの把握力!
デイ&ナイト
簡単ポイントセレレクション11
日中は数、夜は常夜灯がマスト
「見ての通り、メバルは目が大きい魚ですが、まぶたがないので強い光が苦手。なので基本夜行性で昼は光を避けられる場所にいる。これが日中のポイント選びの最大のキモになります」。
シェードですね。でも夜行性なら昼は釣れないのでは?
「夜よりは釣れにくいですが、人間のように寝ているわけではないので、食べやすいエサがあれば明るくても反射的に口を使います。リアクションの釣りですね」
それがデイメバルだと。
「ただ昼は泳ぎ回っているわけではないので、1カ所であれこれルアーやカラーを変えて粘るよりは次々とポイントを回るラン&ガンスタイルの方が適しています」
質より量ですね。
「その通り。とにかくシェードを撃ちまくる。メバルが見えたりもするので、偏光グラスをかけて見て判断するのもセオリーです」
では夜は?
「ほぼ常夜灯一択ですね。海面をより強く広く照らしていればなお良し。なおかつ突堤の先端とか水通しが良いとか、近くに隠れ場所があるとかのプラス要素があるとベター。だから昼にそういうポイントを見つけておく。デイを制する者はナイトも制するというのは、ある意味正解ですね」
DAYポイント
①シェード
ストラクチャーなどの陰、いわゆるシェードは日中でも暗いスポット。つまり、まぶしくないのでメバルが潜みやすい。
②狭い場所
どんつきや構造物が重なって狭くなっているスポットも光を嫌うメバルが居場所にしやすい。やはり狙うのは暗い部分だ。)
③壁ギワ+α
足元のキワも見逃せないが、えぐれていたり、海藻が生えて隠れ場所があるなどのプラス要素が大事。コンクリの繋ぎ目も要チェック!
④角
水通しが良い突堤の角。逆に奥まっている角はエサを追い詰めやすいのでおすすめ。追われているエサを演出しよう。
⑤波消ブロック
穴が複雑に絡み合う波消ブロックはメバルのみならず、水中の生物の集合住宅ともいえる。時間をかけて探ってみよう。
⑥ロープ
壁ギワにこれといった隠れる場所がなければ、太さを問わずロープの陰も立派な隠れ場所になる。根掛かりに注意!
⑦シモリ
水中に沈んだ岩礁帯や岩など、いわゆるシモリも水中生物の隠れ場所になる。しっかり把握するには偏光グラスが必須だ。
⑧暗
写真の突堤のように、片側から太陽光が当たっている場合、まず狙うべきは水中に影を落としている暗い側になる。
右から太陽光。明るい側は望み薄。
デイの明部はあまり狙う価値がない。
デイの狙い場はズバリ暗部!
⑨磯
人的プレッシャーの少ない磯場も狙いたいポイントではあるが、磯靴や浮力帯式のライフジャケットなど、相応の装備が必須。狙うのは、足元のシモリやウィードなどのシェード絡みになる。
⑩サーフ
ゴロタや砂などの種類に関わらず、遠浅のサーフは遠投が苦手なジグヘッドでは狙いにくい。ロングロッドやフロートリグなど専用のタックルが必要になるので簡単ではないが、狙う価値はある。
NIGHTポイント
①常夜灯周り
夜の大前提はポイントに関わらず、海面が灯りに照らされていること。具体的には分かりやすい明るい部分には小型がいて、周りの暗くなったエリアのさらに深いレンジに警戒心の強い大型がスタンバイしていることが多い。
簡単メバリングのキホンテク
ジグ単で信頼できるワームが助太刀!
「簡単メバリングとしては、ジグ単。ジグヘッドとワームの組み合わせをおすすめします。デイはリアクションの釣りになるのでダートさせやすい物。ナイトはタダ巻きで、泳がせやすい物。タックルもそれに合わせて2タイプ準備しておくといいでしょう」
シンプルですね。
「それがメジャクライズムです(笑)。あと、デイはテンポ、ナイトは暗くてルアーを変えるのが面倒なので、いかに信頼できるワームを使うか。バイオベイトは自信作なのでよろしければぜひ」
ライトゲーム必携!メジャクラ発“濃縮 生ワーム”とは?
バイオベイト アイテール(メジャークラフト)
龍谷大学のインキュベーション施設内で開発された味と素材を導入した次世代ワーム。海水に浸けることで、魚が好むグルタミン酸ナトリウムと甲殻類由来の成分、キトサンがリアルなうま味となって拡散する。生分解性素材でもあり、環境への配慮もされている。
空気でも拡散するので、水(水道水)に浸けて保管する。パッケージでも可能だが、写真のようなケースに入れるのがベター。水なので無臭だ。
DAY-ジグヘッド
ゲキサスヘッド ダート(メジャークラフト)
2~4回ダートさせてポーズあるいはフォール。フォールはロッドを送り込む。上のレンジから徐々に沈めつつ攻めるのがマストだ。
NIGHT-ジグヘッド
ゲキサスヘッド スイム(メジャークラフト)
一定スピードのタダ巻き。やはりレンジは徐々に落としていく。暗部に投げて明部を通す、暗部のギリギリを通すなど試してみよう。
撮影中、わずか数投で大量の魚が群がる状態に。ワームだけではなく広く周囲に魚がいることからも、うま味成分が周辺に拡散されているのが分かる。
簡単ポイント+簡単ワームで昼夜一挙大量捕獲!
「これが釣れれば満足でしょう!」
釣って証明! 穴場は意外と近くにある!?
いつも多忙なヒロセマン。とはいえ釣らないと説得力がない! ってことで少ない時間で強行撮影!
「よっしゃ、釣れた!」
リアルに開始早々にヒット!
「キワを狙いましたが、海中で内側にえぐれていて、そこにメバルが溜まってるんでしょうね。壁ギワを撃つなんて言われてもキリがない! と思うのも分かりますが、ちょっとした変化に着目すると意外と釣れたりする。穴場は足元にもある! ってことですね」
デイで始めて連発し、常夜灯が点いたらナイスサイズを釣って締める。まさに釣果請負人!
「正直できすぎです(笑)。でもコツがつかめれば簡単なので、冬でも楽しんでください」。
実釣開始から1時間半でメバルとカサゴが連発!
点灯前の連発はポイント選びの正確さとワームの威力の相乗効果に違いない。そして常夜灯が点くと……。
バイオベイトを丸飲みした良型。点灯直後にも関わらず、食性のスイッチを一気に押したかのような食いっぷりだった。
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