2024年の年末、新型ブラックスターのテストも兼ねて高知県エリアへ向かいました。高知エリアは昨年アングリングソルトの誌面での実釣取材から丸一年。昨年は夕方の時合い、さらにはナイトゲームでのアジングを楽しむことができました。今回は、日中にアジングは成立しないのか? という課題をもとに、ここ高知を地元ホームグラウンドとするゼスタのフィールドアドバイザーの堀江誠氏と共に、冬の高知アジングを楽しんできました。
四国のアジング王国愛媛県に匹敵するポテンシャル!
高知エリアは太平洋に面した東西に広く海岸線が広がっており、毎年冬から春にかけてアジが湾内まで回遊してきます。とくに入り組んだ地形のエリアにアジが入り込むとしばらく居着くことが多く、ここ近年アジングの実績が出ている注目エリアであると言えます。
持ち込んだタックルは、2025年に発売となるブラックスターのフィネスソリッドティップモデルS56SUL-S、S63UL-S、S69L-Sの3機種。これらのロッドは、港湾エリアからオープンなエリアまで、幅広いフィールドで扱えるためのレングスとハリを調整して開発しています。
S56SUL-Sはアンダー1gのジグ単での港湾での釣りに向いており、S63UL-Sはオールマイティーにどこでも使用できるようハリとしなやかさを持たせたレングス、S69L-Sはオープンエリアでの1.5gオーバーのジグ単を扱うヘビージグ単やライトなキャロなどを扱うためのモデルとなっています。
今回の釣行は主にS63UL-Sを使用してアジングをたのしみました。
今回の釣行ではデイでアジが連発! このサイズでも引き味は格別です。
既存シリーズから「より軽く」、「より細く」をコンセプトに再設計されたNEW BLACK STARシリーズ。今回の釣行ではその中から、港湾エリアでのフィネスゲームに無類の強さを発揮する「S56SUL-S“フィネススタッシュ”」、足元から中距離戦までを誰もが完璧に攻略できる「S63-UL-S“アーバンカウンター”」、ジグ単だけにとどまらず、プラッギングまでテクニカルな釣りを楽しめる「S69L-S“シャープフリクション”」の3本を使用。
潮とベイトでジグ単の釣りを工夫する!
リグはジグヘッド単体のリグを中心に使用し、バレットリブヘッドの1~1.5gをメインに使用しました。ワームはビロードスターの2.5インチ、アジングニードルの2.2インチを使用し、潮が速いときは潮を受け流すのを得意とするアジングニードル、潮が緩くアミなどをアジが捕食しているときはビロードスターを使用するといった展開。ワームのカラーはデイゲームだったため、比較的控えめなアピールの点発光系を中心に使用しました。
●写真上から
・バレットリブヘッド 2g(XESTA)+ アジクローラー 2inc(XESTA)
・スターヘッド ダイバーダウンEX 1.5g + アジングニードル 2.2inc(XESTA)
・バレットリブヘッド 1g(XESTA)+ ビロードスター2.5inc(XESTA)
デイアジングは難しくない!
日中の釣り方は基本ナイトのアジングと大きく変わりません。しかし私は、魚目線を考慮して、あまり目立ちすぎないようにすることを心がけています。そのため、ワームはクリア系を中心に使います。また、アクションをすこし速めにすることで見切られないように心がけています。速めのアクションを入れるとリグが一定レンジで安定しづらいため、ナイトよりも若干重ためのジグヘッドを使うことで釣果を伸ばせるようになります。通常時では0.6~0.8gを使用するフィールドでしたが、日中ということで1~1.5gを使いました。そして今回いちばん使用頻度が高かったのは1.2gでした。
デイアジング攻略ポイントのキモ
デイアジングの基本は、シェードと日が差し込んでいる境目を狙うのが基本となります。これはナイトの常夜灯下での釣りと考え方は一緒です。
魚にとって捕食とは、生きていくために必要な行動です。それと同時に他のフィッシュイーターから狙われるリスクが高くなる行動でもあります。特にアジは多くの魚から狙われる立場でもあるので、自身を守れる場所で捕食することが多くなるという習性があります。したがって、日中で狙う場合は日陰になっている場所や、ボトム付近といった比較的暗い場所が狙い目となるのです。
最後に……。高知エリアのアジングは今後さらにエリアが広がる可能性があります。各自治体のルールやマナーを守り安全にアジングを楽しみましょう。
ベイトの接岸とともにナイトはもちろん、デイでもアジングが楽しめます。入り組んだ地形のため、一度アジが港内に入り込むと長期間そこに留まる傾向となります。
高知デイアジング使用タックル
(写真左から)
●S56SUL-S“フィネススタッシュ”(XESTA)
規格:S56SUL-S/全長:5’6”(167㎝)/仕舞寸法:86㎝/自重:44g/ルアー:0.2〜3g/ライン(mono):1.0〜4Lb/本体価格(税込):3万1000円(3万4100円)
●S63-UL-S“アーバンカウンター”(XESTA)
規格:S63-UL-S/全長:6’3”(190㎝)/仕舞寸法:98㎝/自重:47g/ルアー:0.2〜5g/ライン(mono):1.0〜6Lb/本体価格(税込):3万2000円(3万5200円)
●S69L-S“シャープフリクション”(XESTA)
規格:S69L-S/全長:6’9”(205㎝)/仕舞寸法:106㎝/自重:51g/ルアー:0.6〜10g/ライン(mono):1.0〜8Lb/本体価格(税込):3万3000円(3万6300円)
ハイエンドモデルにも全く引けをとらない軽快な操作感が特徴。
今回の攻略の地となった高知県に在住。常日頃からご当地の釣りを楽しんでいる「ゼスタ フィールドアドバイザー」の堀江誠氏と共に挑む!
難局でも確実にアジをゲットする方法!
動画はこちら⇓
PROFILE
奥津 剛(おくつ・たけし)
大学院で研究していたプランクトン、海洋学の知識を活かしたリアルなタックル開発を目指す。ブラックスターシリーズの生みの親でもある。
Instagram @okutsu_xesta_fishing
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